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ソーラーれんってなに?...ソーラー建築のしくみ

 「ソーラーれん」は、金属製の屋根を利用して熱交換した空気を使う暖房システムです。冬は、昼間の太陽から得られる熱を利用して室温をかさ上げします。夏は、昼間の太陽熱を利用してお湯採りをし、夜間の放射冷却を利用して室温を引き下げることで、一日の温度差を平準化しようとする仕組みです。
 
 

 日本のように家屋が密集していると、どうしても太陽の日差しが降り注ぐ東面、南面、西面に常に日差しがあるとは限りません。ところが屋根ならばどの建物にもあり、しかもほとんどの場合は、建物で太陽の光を一番受けられる”広い面積”です。屋根で新鮮な外気を暖めながら取入れることで、負荷を気にしない換気が可能になります。

 冬の天気の良い日、屋根で集熱した空気を、換気扇程度のファンで床下に送り、基礎の土間コンクリートに蓄熱します。気温が下がるとコンクリートがゆっくりと放熱し、室温を平準化してくれる仕組みです。こうすることで、北側の部屋にも太陽の暖かさを運ぶことが出来ます。

 OMソーラーとして広く知られるようになったこの技術とデザインは、これまでに2万棟を超える住宅、学校、病院、福祉施設などに導入されています。 「ソーラーれん」は、太陽熱をうまく利用するための設計の考え方であるため、建物の構造やデザインを限定するものではありません。地域や対象ごとの条件をうまく読み取り、それらを設計に活かします。

  2006年12月26日、OMソーラーは基本特許期限が終了し、いつでも、どこでも、誰でも自由に取り組む土壌が出来ました。わたしたち、自然エネルギー研究所(旧・OM研究所)は、長年ソーラーに取り組んできた地域工務店の協同組合もくよう連、ソーラーの部材を製造開発してきたトモスとともに、同技術を「ソーラーれん」と新たに名付け、部材とノウハウを提供しています。

>>> ソーラーれんの目指すもの はコチラ

 

まず軒先などに造られた外気取入口から空気を取り込みます。

 

濃色の金属屋根を太陽で暖め、屋根下の空気層を通過する空気と熱交換します。

 

屋根上部に置かれたガラスがつくる温室効果が、さらに温度を上昇させます。

 

幅広い屋根から "棟ダクト" と呼ばれるチャンバーに一旦集熱空気を集めます。

 

集まった集熱空気を "ハンドリングボックス" に誘引し、床下に送ったり、排気するなどします。

 

暖房取入運転時には、立ち下がりダクトを通って床下空気層に熱い空気を送ります。

 

熱い空気は土間コンクリートに熱を蓄えるのと同時に、直接床面も暖めます。

 

床下空気層を通過した空気は、吹出口を通って室内をゆっくり循環します。

 

>>> もっと詳しく、ソーラーれんの働き はコチラ

 「ソーラーれん」は、ファンとダンパーで空気の流れをコントロールする "ハンドリングボックス" と、集熱空気の集まる棟の温度、外気温、室温に設置したセンサーで制御されています。ここでは代表的な3つの運転を紹介します。

   

冬の晴れた日、屋根集熱面でゆっくりと暖められた空気を床下に送ります。床下に送った太陽の熱は床面を直接暖めるのと同時に土間コンクリートに蓄熱し、気温の低下とともに室内へゆっくりと自然に放熱されます。

コンクリートの乾燥が進んでいない1年目は、効果を期待しがたい可能性があります。

 

   

夏の晴れた日は、照りつける太陽の熱をお湯採りに利用します。お湯採りコイルの中を流れる不凍液と熱交換し、不凍液を貯逃走に循環させてお湯をつくります。

地域や条件によって差はありますが、春から秋にかけて、30℃〜50℃程度のお湯がおよそ1日に300リットルとれます。

 

   

夏の日が沈んだ後、室内より外気温が下がると外気を室内に取り込みます。涼しい外気を取入れることで室温を下げます。

風のある時は、窓は開けた方が換気量は多く涼を得やすいことがあります。また雨の時などは高湿の空気が取入れられ、かえって不快になる場合もあります。

[ LAST UPDATE Mon, 2010-07-05 14:07 ]
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