技術のひろば
 

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toku's地球のたまごUPDATE

2003.11.01 UPDATE

「地球のたまご」とはOMソーラー協会の本社社屋兼研修施設です。浜名湖の湖畔、村櫛町では来年4月から「浜名湖花博」が開催されますが、その会場のすぐ近くに位置しています。「地球のたまご」も花博の時期にあわせて完成するよう工事は急ピッチで進めていて、現場監理担当の僕は現場常駐することとなりました。これからこのコーナーでは「地球のたまご」の最新情報をお届けしていきます。

 
  浜名湖花博予定地をバックに愛車BD-1と
 
地球のたまご現況 南側立面

10月23日(木)

 今日は浜松に来て以来一番風の強い日でした。
 毎日舞阪から現場までの片道9kmの自転車通勤は、現場の人からはムリムリといわれながらも、その強い風を実際に肌で感じてみようというのとダイエットも兼ねてがんばっています。これまでの3週間は結構風の強い日もあったけれど、ペダルを漕いでも自転車が進まないほどではありませんでした。東京ならこんな強風は年に一回くらいの大きい台風でないと吹かないのでは。
 午前中にはあまりの風の強さに安普請の現場事務所の天井のボードが引っ張られてはずれるという騒ぎがありました。浜名湖周辺ではこんな風が冬場日常的に吹いているような場所のようです。
 午後は急な来客がありました。メンバーは東大先端研の大西先生のほか、酸化チタンスクリーン関係のメーカーの方々でした。設備設計を担当している高間さんの提案で地球のたまごでは酸化チタンを利用して建物を涼しくする試みをしています。今回は矢崎で試作した酸化チタンのクーリングスクリーンを見るために浜松に来られたので、ついでに現場にいらっしゃいました。たまたまこんな日に当たってしまったので、このすごい風にみなさん唖然としていました。
 今日は他に建て方の打合せがありました。いよいよカフェ棟の建て方が11/4(火)に決まり、RC部分もだいぶ形が見えてきて感じがつかめる様になってきました。工事が進んでくるとうれしい反面心配事もいろいろ出てきますが、まだまだ先は長いのでがんばりたいと思います。

 
  配筋チェック 雨落しは旧永田邸のような形状
 
カフェ棟柱脚を見つめる安達さん

10月27日(月)

 今日は2階RC部分の配筋検査のために構造設計を担当しているくらしの工房・安達氏に来ていただきました。これまでにも木造部分の金物の打合せから始まって杭の試験打ち、RC部配筋検査では基礎、1階そして今回の2階と要所要所でチェックしていただいています。
 地球のたまごは敷地の条件から構造に関してかなりきつい設計を強いられています。それが全ての部位に渡っているので安達さんにとってはたまらなかったことでしょう。
 ざっくり説明すると、まず場所が浜名湖の湖畔でありしかも養鰻池の埋立地なので地盤が悪く、杭の選定に関してはコストの折り合いも含めてずいぶんと悩まされました。(最終的には鋼管杭となった)
 本体は1階RC、2階木造の混構造ですが、RC部分に関しては東海地震の想定により地震力の係数を何割か上乗せしているし、木造部分に関しては先日書いたとおりの猛烈な風を想定した設計となっています。
 そして永田さんから無柱空間と水平連続窓というリクエストが出されながらも安達さんはいつものニコニコ顔で(たまに唸っていることもありましたが)なんとかまとめられました。

 
閲覧室階段
 
  コリドールの南端アトリウム 正面に見えるのは頭脳センター、左手前が現場事務所

10月29日(水)

 今日は地球のたまご総括のN設計室・永田さんと外構設計を担当しているプランタゴ・田瀬さんに来ていただきました。午前中は僕とディテールの詰め、屋根の板金の色決めなど。お昼には協会の共有担当・村井さんが永田さんに取材。結局現場を見る時間がなくなり、午後の定例打合せの後になってしまいました。
 地球のたまごでは分離発注方式で現場を進めています。建築・外構は須山建設、設備は日管、電気は太田電気と個別に工事契約をし、さらにOM工事、断熱工事も別、その上木製サッシュ・材木・プレカットおよび金物は支給。なので、非常に登場人物が多いのです。とても一挙に紹介しきれないのでそれぞれ出番が来たときにおいおい紹介していくことにします。そんなこんなで大変に混乱してしまうので、毎週水曜はそれぞれの業者が必要に応じて定例に参加、それぞれの工事の進行状況、週間工程表、質疑を出してもらい調整しています。
 定例打合せが終わり、永田さんと一緒に現場を見ました。1階RC部分が型枠を脱型し空間がわかるようになっていました。コリドールの幅に関しては「これで本当に3600もあるの?」といいながらスケールをあてていました。図面で想像していたのよりもこぢんまりと感じられるスケールが自分では気に入っています。
 スケジュールが詰まっている永田さんはここで時間いっぱいで帰京。
 定例の後は田瀬さん・日管さん・太田さんと僕とで設備機器置き場の打合せ。
 7時にようやく全てが片付き現場事務所に僕一人、これからがようやく落ち着いて図面の書ける時間です。
 水曜日は毎週こんな感じで怒濤のごとく一日が終わってしまいます。

10月31日(金)

 今日は通称"バイオマスおじさん"こと関西PGSの鈴木さんに現場に来ていただきました。
 地球のたまごの敷地には下水道は通っていません。通常なら浄化槽、土壌浄化法という選択肢もありますが、今回はまだ実例の少ない「バイオマス・トイレ」で設計しました。
 「バイオマス・トイレ」とは、バイオマス(杉チップ)を活用して、し尿をバイオ(微生物)の働きで分解し、自然蒸発させる、処理装置付き循環式水洗トイレです。詳しくは、関西PGSホームページを参照してください。(URL http://www.pgs.co.jp/ )
 昨日打合せした設備機器置き場に設置予定でランドスケープ、設備、電気などいろいろ絡んでくるので形状の詰めの打合せをおこないました。バイオマスおじさんは大変エネルギッシュな方でこちらも圧倒されてしまいました。連れてこられた施工部隊の方もがんばってくれそうです。

 
カフェ棟登り梁

11月1日(土)

 朝、来週の建て方に向けてカフェ棟の木材と金物の搬入が終わりました。木材はプレカットなので大工さんは建て方から入ることになります。大工さんが登り梁を地上で組んでいると「プラモデルみたいだ」という声も聞こえてきた。
 こうして実物を目の前にするとなぜか現場のみんながニコニコしているように感じました。現場監督の川中さんもニコニコ。川中さんはこれまではいつも硬い表情でしたが、毎日コンクリートのことばかり考えていると顔も固くなってしまうのでしょうか。


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