技術のひろば
 

toku's 地球のたまご UPDATE ナビゲーター

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2003.12.13 UPDATE


今回は上棟を記念して地球のたまごの木材についての出来事を振り返ってみることにします。

2002年9月25日 〜近山ロケハン

 今日は近山ロケハンということで天竜周辺の製材所、プレカット工場、高温乾燥炉などの下調べに来ました。
 浜松からは天竜川沿いに車で1時間ほど上流に上ったところに天竜市はあります。天竜には数多くの製材所などが集まっていますが、近山担当のアトリエ樫・坂田さんがいくつかの候補をピックアップしていました。

 
天竜・船明の天竜国産材事業協同組合を見下ろす
 
オレンジ色の扉がついているのが高温乾燥炉

 地球のたまごで考えている木材乾燥は高温乾燥炉によるドライングセットとOMを利用した太陽熱乾燥の組み合わせなので、高温乾燥炉の使える環境と製材所の倉庫をOMに改造する話に乗ってもらえるようなところという条件で絞り込んでいきました。
 天竜市船明(ふなぎら)にある天竜国産材事業協同組合の持つ高温乾燥炉は組合員の共同出資であることがわかりました。候補に挙がっていたフジイチは素材生産を行う山林部を有する製材所であり、天竜国産材事業協同組合の組合員であったため、最終的にOM木材乾燥と製材をお願いすることになりました。
 プレカット工場の選定は金物の選定と同時進行で、候補に挙がっていたFFロケット工法の日東木材産業は本社が浜北市(浜松市と天竜市の間に位置します)ですが、天竜のしかもフジイチのすぐ近くにも工場を持っていて船明だけで乾燥からプレカットまで出来るメリットがありました。(実際にはボリュームが大きかったので浜北工場と手分けしてプレカットされました)
 また、FFロケット工法の金物は、スリットだけではなく受けの部分があるということで、今回の無垢材を使用した構法には信頼性が高いのも選定を行う上での判断基準となりました。

 
伐採現場の佐久間町福沢は、長野県の諏訪湖を水源とする天竜川の中流域に位置する
 
立木グレーディング作業中の池田さん 材のヤング率は、打撃音の伝播速度と比例関係にあるとのこと(写真 OMソーラー協会)
 
検尺中のフジイチ山林部の内山勝さん 協会スタッフも参加(写真 OMソーラー協会)

2002年12月12日 〜伐採
文●アトリエ樫 坂田卓也

 今年は暖冬ですが、昨年の12月に伐採で入山した折は雪に見舞われました。当初12月9日に立木グレーディングを兼ねた伐採開始ということで山へ向かいましたが、一面の雪景色。樹齢100年の杉の巨木を伐採するにあたり、清めの塩を皿に盛り、お神酒を大地に注ぎ、参加者一同手を合わせました。しかし、当日の作業は積雪のため中止。仕切り直して12月12日より伐採の作業が開始されました。
 今回、伐採の現場となったのは、天竜市の北に位置する佐久間町福沢。以前、HP上で説明があったように、暴れ天竜を地山治水した金原明善の山林です。木材を調達するにあたり相談に乗って頂いていた製材所のフジイチが、「地球のたまごプロジェクト」の主旨に賛同し、金原財団から落札したものです。間伐の行き届いた樹高20m程の杉木立は荘厳にそびえたち、時折木漏れ日が地表の雪を照らしていました。
 今回の伐採作業は、地球のたまごの木材を調達するという事の他に、立ち木の段階で材の強度(ヤング係数)を測定する目的がありました。この作業は、立木グレーディングと名付けられ、静岡県林業技術センター主任研究員である池田氏の指導の下、計測作業が並行して進められました。
 杉の巨木が伐採され、大地に横たわる時の地響き。尾根筋から眺めた雪一面の山並み。帰り際に見た夕日に染まる稜線。足元のおぼつかない中での作業で一同疲労困憊したはずですが、それは心地よい疲れに感じられ、解放された精神は天竜の山懐に抱かれていました。

2003年6月10日 〜日東木材打合せ+フジイチ「天竜1号」

 
日東木材産業 中村さん
 
左は坂田さん 右は安達さん

 今日は構造設計を担当している安達さんと日東木材の浜北工場へ打合せにやってきました。
 金物はFFロケット工法の標準のロケット金物と今回のために特注する金物がありますが、特注金物については安達さんが構造計算をしてスケッチを書き、日東木材の中村さんが図面を起こすかたちで進められています。構造計算上必要なボルトやプレートの形状に対して、日東木材からはいろいろな意見や提案が出されました。FFロケット工法・日東木材産業に関してはホームページを参照してください。(URL http://www.nitto-wood.co.jp/ )
 打ち合わせが長引きましたが、夕方フジイチのOM木材乾燥庫に移動。これは既存の倉庫をOM改修したもので、研究所・武山によって設計され、「天竜1号」と命名されました。たまご材はドライングセットが終わり、粗挽きされた材木をOM乾燥庫に搬入され始めた段階で、奥に一山積まれていました。

上左 日東木材の工場にて 両面を同時に加工するプレカットマシン

上右 フジイチのOM木材乾燥庫「天竜1号」

下 既存の倉庫が改修され太陽電池駆動のOMソーラーシステムがインストールされた
 
OM木材乾燥庫の中にたまご用の木材が積まれている
 
乾燥測定のために材をひろげる  

2003年9月18日 〜人力グレーディング

 たまご材の乾燥は立木の段階から節目節目に含水率をチェックしてデータを取ってきました。OM乾燥をはじめてから3ヶ月、そろそろプレカットの加工に入っていかなければならないのですが、今年は冷夏、天気の悪い日が多かったので木材の乾燥がうまくいっているかどうか、出庫の立会いも含めて協会の人たちと共同で含水率を測りに来ました。天気が良くないと効かないのはOMソーラーの宿命ですが、住宅と同じでOM木材乾燥庫も天気が良くないと乾燥がすすみません。8月の段階でかなり厳しい結果がでていて心配だったのですが、9月に入ってからの晴天続きでかなり乾燥がすすんでいるのではという期待を持っての今回の測定でした。
 結果的にはずいぶん盛り返してきたといえます。しかしまだまだのものもあり、設計で決めている含水率20%を切ったものからプレカットに持っていって、乾かないものは時間の許す限り粘ろうということになりました。

3人一組で含水率を測定

材木に含水率を記入

7mの長ものがフォークで出庫されていく

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